劇場アニメ「君の膵臓をたべたい 」観て来ました
こちらのブログでは、ほぼ毎週末、新着の劇場アニメを観て感想をアップしています。
今日末の封切の新作は、
「 K SEVEN STORIES Episode3 「SIDE:GREEN 上書き世界」 」
の3本です。
今日はどの作品にするか悩みに悩んだのですが、「 劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』」にしました。
ということで、「 劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』」を観て来ました。
ここから先はネタバレなしのつもりですが初心者目線での感想、公式サイトの情報、劇場で購入したパンフレット、ウィキペディア、etc.に記載されている情報にもネタバレのない範囲で触れます。なので、ここから先はそれでもOKという人でお願いします。
先に画像をアップしておきます。
劇場の売店のグッズはこちら。
今回の入場者特典はこちら。軽く触れると『君の膵臓を食べたい・未来編』みたな感じの短編小説です。
詳細は公式ページでどうぞ。
【公式】「 原作者・住野よる書き下ろし小説 タイトル:『父と追憶の誰かに』 」
ここからはパンフレットです。
これで半分くらいです。とりあえずアップします。
※残りはすぐにアップします。
続きです。
画像はここまでです。
レビューもこのページで書きます。
※夜遅くか、明日になるかもです。
続きです。
レビューですが良かったです。悲しくも美しい話です。
いろいろありますが順番にいきます。
僕は昨日の初日に行ったので非常に人気があり、ほぼ満席状態でした。
※お昼の一番混む時間帯でしたが。
あと男性が半分くらいいたのがちょっと意外でした。
このタイプの作品は、ほとんど女の人という場合がありますから。
多分ですが、声優さんがLynnさん、藤井ゆきよさん、etc.可愛くて人気のある人が声を当てているので、男性ファンも注目しているんだと思います。
主人公「僕」は高杉真宙(たかすぎまひろ)さんなので、女性ファンも多いと思います。
※主人公にはちゃんと名前があります。ですがこの作品の中では彼の名前も大きな要素なので、公式ページにあわせて「僕」で記載しました。
2つめですが、この作品はアニプレックスの作品です。
僕が勝手に勘違いしており、京都アニメーションの作品のように思っていたのですが、この作品はアニプレックスの作品です。
ただし、僕が「京都アニメーションの作品」と勘違いする理由はいくつかあって、その1つは主人公「僕」が、京都アニメの代表作「Free」の中に、いかにも居てそうなルックスというのが1つです。
もう1つは作品のテーマが「女の子の心の描写」ということで、「リズと青い鳥」とちょっと共通しているとこがあります。なので、京都アニメーションのレディース系の作品のラインナップだと勝手に勘違いしていました。
一応、触れておくとキャラクターデザインは以下の通りです。
君の膵臓を食べたい
岡 勇一
Freeシリーズ
西屋 太志
※リスト内での継承は省略させて頂きます。
ただし、パンフレットの岡 勇一さんのコメントには以下のようにあります。
「原作小説にはloundrawさんが描かれた表紙の装画と、数点のイメージボードが存在しているので、原作をご存じの方なら、そうしたイラストから想像される雰囲気をアニメーションのデザインに求めるだろうと思いましたので、そのイメージを大切にすることを念頭において、制作をはじめました。」
とあります。要するに元絵が存在するので、元絵に絵柄を合わせたということです。
ということで、元絵師のloundrawさんのTwitterアカウントはこちら
「 https://twitter.com/loundraw」
ちなみに「Free」の方も原作は小説で、こちらの表紙は前述の西屋 太志さんが描いています。なので、ライトノベルの表紙はこういうキャラクターデザインが流行なのかもしれないですね。
西屋太志さんはTwitterのアカウントをお持ちでないようなので、ハッシュタグ
だけ貼っておきます。
「 #西屋太志」
西屋さんは、Freeの他にも、
映画『聲の形』公式サイト
「 http://koenokatachi-movie.com/ 」
リズと青い鳥
「 http://liz-bluebird.com/ 」
があるので、あちこちで西屋さんデザインのキャラクターを見かけるので僕の勝手な思い違いですね。
ということで、肝心のお話ですが、悲しいお話です。
もちろんそれだけではないのですが。
前評判の高い作品ですし、実写版の映画もヒットしたので、「膵臓の病気で余命宣告された女子高生のお話」というのは、ほとんどの人が何となく知っていると思います。
ということで、アニメ版のプロモーション動画と実写版のプロモーション動画はこちら
劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」本予告
実写版「君の膵臓をたべたい」予告
僕は実写版を見ていませんし、原作の小説も読んでません。ですが、このプロモーション動画でわかるとおり、実写版では「私はあと数年で死んじゃう」とハッキリ言っています。
※25秒くらいのところで。
アニメ版ではそこまで明確に言わないので、彼女の余命が数カ月なのか数年なのかわからない状態です。
※もしかしたら「共病文庫」のページにあったのかもしれませんが。
なので、実写版も見た人は、実写版以上にハラハラしたかもしれないです。
アニメで初めてこの作品に触れた人にとっては、この作品が全てです。
ですが、実写版のプロモーション動画と、劇場で配布されたオリジナルの小説を読むと主人公の女子高生、山内桜良(やまうちさくら)が死んでからのお話もあるようです。
僕も今回、実写版のプロモーション動画を見て、初めて気が付いて実写版の公式ページの「 作品情報>ストーリー 」で知ったのですが、「ストーリー」には以下の通りあります。
「高校時代のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに母校の教師となった【僕】(小栗旬)。
彼は、教え子と話すうちに、彼女と過ごした数カ月を思い出していく-。
~中略~
そして、ある事をきっかけに、桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いを知る2人」
とあります。
要するに、実写版や原作の小説には桜良が死んでからのお話もあるようなのです。
ですが、アニメ版では女子高生・桜良とクラスメイトの「僕」の話がほとんどです。
要するに、アニメ版は回想シーンなどはほとんどなく、リアルタイムの高校生・桜良と「僕」の話といっていいと思います。
~続きがあるのですが、アップしておきます。続きは夜に更新します。~
続きです。
ほとんど回想シーンがないので、ほぼ全編が高校生活のお話です。なので、高校生無邪気な2人の描写があります。
桜良のテンションが普通の女の子より高いので、「本当にこういうキャラなのかな?
それとも余命宣告されているからカラ元気を出しているのかな?」という気持ちがあり、このあたりからちょっぴり痛々しい気もするのですが。
それはともかく、桜の舞い散る街並みといい、路面電車、浜辺、etc.、すごくキレイな
風景です。
原作の住野よるさんは大阪出身ですし、まだ若い作家さんので、大阪の風景が出るかなと思っていたのですが、モデルとなっている街並みは、富山県・高岡市だそうで、公式ページにはロケ地巡りの情報があります。
桜良と「僕」の高校は高岡なのですが、劇中で福岡に旅行に行くシーンがあり、福岡のロケ地のタイアップもあり福岡の方はこちら。
「聖地」のハッキリしている作品なので、行ける人は行って、雰囲気を満喫して来る
べきだと思います。
※まだ暑い上に、台風も来ているので、天気は要チェックですが。
他のキャンペーン情報あるので、タイアップページのリンクも貼っておきます。
「 【タイアップ情報】」
話をストーリーに戻しますが、極端な言い方をすると、「余命宣告されている」ということを軸にして、高校時代の幸せ、本当ならためらってしまうような事を「もうすぐ死んでしまうから」という思いで、やってしまったり、逆に普段なら全くスルーしてしまいそうな他愛ないことに、幸せを感じたりする、、、というのがだいたいのお話です。
女の人は、思い切り感情移入できて、外さないストーリーだと思います。
ですが、、、男性の目線から見ると、気になることが2つあります。
1つは主人公「僕」が根暗で、クラスで浮いた存在という設定です。
男性目線からいうと、この設定には無理があります。
というのは、彼はイケメンですし、成績もそこそこ良さそうだからです。
つまり、周りの女子が放置しておくはずがないと思います。
実際、男性向けのマンガやアニメでは、キモオタだけれど、スポーツ、etc.で頑張って、カッコ良くなるというお話が多いので、最初から、そこそこのルックスで、極端なマイナス要因のない「僕」が根暗でクラスで浮いた存在というのは、男性目線から見ると、シラケてしまいます。
※無口ということ以外。
ですが、、、、作者の住野よるさんは男性で、それくらいわかっているようです。
この設定はお話の中で、ゆっくりと回収しています。
簡単にいうと、桜良は以前から「僕」のことが気になっていた、という形で。
このあたりは、解釈によるので、なんとも言えないのですが、それっぽいシーンがあります。なので、こちらは観ているうち馴染んでくるので、大きな問題ではありません。
ですが、、、もう1つは、もっと深刻です。
それは、「僕」が最後に桜良の命を奪ったものに対する、怒りや嫌悪感が足りないないということです。
僕なら悔しくてたまらないです。観ていて「そんなの事でいいのか?」、「憎くないのか?」、「悔しくないのか?」と思いました。
もしかしたら、このあたりの話は小説版や実写版にしっかり描かれているかもしれないので、なんとも言えません。結局のところ憎んでもどうにもなりませんし。
お話のテーマが「残された時間を大切に過ごす」ということなので、残された「僕」の苦しむ姿や、醜い姿を描かないというスタンスがあるので、こういうエンディングもありなんだと思います。
ですが、男性目線から見ると(僕だけかもしれませんが)、何か感情的なものがスッポリと抜け落ちている気がして、「本当にそれだけか?」という思いも残ります。
このあたりは、見る人によってかなり別れる部分だと思います。
この話は僕の主観的な意見なので、なんとも言えません。
トータルでみて良い作品であることは間違いないので、気になっている人は、ぜひ劇場で見ることをお勧めします。
追記
今回、声優さんの話をしませんでしたが、Lynnさん、高杉さんの演技は良かったです。
特に高杉さんが良かったです。思いっきりはじけてるLynnさんに引っ張られないで最後まで、高杉さんの演じる「僕」をらしさがブレなくて、すごく良かったです。
ということで、今回は以上です。