思いつきコラム-33 ゴジラ怪獣惑星-ニコニコニュースの話
ここしばらくゴジラの話ですが、今日はニコニコニュース(元記事はNewsWalker)からの『GODZILLA 怪獣惑星』の話題です。
今日のニコニコニュースに「男の子の夢が詰まっているといるタイトルで、宮野真守さんと櫻井孝宏さんのインタビューが掲載されています。
印象に残る部分を引用すると、以下の話があります。
宮野「実は今回の『怪獣惑星』は、とっかかりの部分の第1章なんです。なので、ハルオは“こういう人物です”と言うのは難しいんですが…。
とあります。やっぱり第1章なので、「とっかかりの部分」というのは外せないみたいです。
その後、櫻井さんが声をあてる、異星人メトフィエスの話もからませながら、、、
櫻井「ダメだ(笑)。そこは(言ったら)ダメだ」
って感じで、とっかかりをつかむものの、ネタバレしない範囲でいろいろ『GODZILLA 怪獣惑星』について語ってくれています。
その中で、宮野さんが
「プレスコだったので、みんなのイメージを共有する時間みたいなのがあったのは特殊だったかなと思います」
と話しています。「プレスコ」というのは、声優さんの方が先に演じて、それに合わせてアニメの方を作っていく方式で、通常はアフレコ(after recording)で、アニメの作画に合わせて、後から声を合わせていく方法です。
素人の僕には、どっちでも差がないように感じてしまいます。ですが、プレスコの作品として有名なのは「AKIRA」で、大友克弘監督が声優さんの演技にこだわって、アフレコではなく、先に声優さんに演技してもらうプレスコを採用したというのは有名な話です。
ウィキペディアによると以下のようにあります。
アメリカのアニメーションでは日本と逆に、このプレスコによる収録が主に採用されている。
アフレコでは費用を節約できるものの、絵の尺に合わせて演技するため、演者の自然な演技が損なわれたり台詞が終わっても口が動くなどのデメリットがあった。
とあります。
要するに、口の動きが合わなくなるというのが、アフレコのデメリットのようですが、日本の場合はあまり関係ないように思います。
なぜなら、声優さんのレベルが高いので、口パクに合わせるテクニックを持っていますから。
最近の話題でそれがよくわかるのが、『レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー』で公式サイトのレゴニンジャTVのページで、声優としてこの作品に出演された出川哲郎さんの声優トレーニングの動画があります。
この時に、決められた時間(秒数)でセリフをしゃべるトレーニングをしてる、「出川 レゴ?ニンジャ10「特訓その3 ストップウォッチチャレンジ」という動画があります。
声優初出演の出川さんはともかく、プロの声優さんにとってはみなさん慣れた作業で、松井恵理子さんが出川さんの前で(男の子の声で)バッチリ声をあてるシーンがあり、全くNGなしで、サクっとこなしてしまいます。
1分28秒くらいから1分48秒くらいのところで、
松井恵理子さんが3人の声をサクッと決めてます
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外国の声優さんのレベルが低いとは思いませんが、ウィキペディアに「アメリカではプレスコが主流」とあるのは映画の本場ハリウッドの影響で、役者さんの立場が強いからかもしれないですね。
ただし、宮野さんは
今回、プレスコという収録のスタイルで。本来なら映像があって、そこにお芝居をつけていく方法なのが、先に声の収録をしてその後にアニメーションをつけていくやり方だったんですね。なので芝居の自由度は高いんです。
という話もあるので、宮野さんの演技を楽しみにしている人は、見逃せない作品になるのではないでしょうか。
ということで今回は以上です。
アニメーション映画「GODZILLA 怪獣惑星」宮野真守&櫻井孝宏ロングインタビュー 2/5
アニメーション映画「GODZILLA 怪獣惑星」宮野真守&櫻井孝宏ロングインタビュー 3/5
アニメーション映画「GODZILLA 怪獣惑星」宮野真守&櫻井孝宏ロングインタビュー 4/5
アニメーション映画「GODZILLA 怪獣惑星」宮野真守&櫻井孝宏ロングインタビュー 5/5
参考情報
AKIRA
https://www.bandaivisual.co.jp/akira/