デジタルイラスト奮闘記-34 ---- SAIをアップグレードしてみた
前回、SAIで描いたイラストにフォトショップで背景を貼り付けました。本当なら背景の写真の方をSAIに取り込んでもいいのですが、僕の場合、SAIがまだver.1.1.0です。なのでメモリを2ギガまでしか認識できません。こういった事情があって、絵の方をPhotoshopに移動して写真を背景に貼り付けました。SAIのver.1.2.0なら、4ギガまでメモリを認識出来るので、今回アップグレードしました。
旧バージョンのSAIを使っている人の場合、ショートカットやブラシツールの設定を残したいと思うで、普通は上書きインストールだと思います。僕の場合、ちょっと前にハードディスクが壊れてしまい、今使っているver.1.1.0(32bit版)に、自分特有の設定は残っていません。なので、上書きインストールでも、一旦削除してから、ver.1.2.0(64bit版)をフルインストールしても大差ありあません。なので「どっちでもいいけど」と思っていたら、良いことを思いつきました。
「良いこと」というのは、ver.1.1.0(32bit版)を残したまま、ver.1.2.0(64bit版)をフルインストールするということです。SAIはライセンスを購入したユーザーが複数のパソコンにソフトをインストールすることを認めています。なので、ライセンス的には特に問題なく、プロテクトに引っかかってソフトが使えないということはないように思います。
ということで、やってみたところ、、、、全く問題ありません。あっさりとver.1.2.0(64bit版)もインストールできました。ただし、フォルダーは新規作成し、別の名前にする必要があります。でないと、インストール時に旧バージョンが削除されて、ver.1.2.0(64bit版)が自動的に上書きされてしまいます。
ちなみに、「ver.1.1.0(32bit版)とver.1.2.0(64bit版)の両方をインストールする意味があるのか?」と言われそうですが、両方ともインストールするメリットが2つあります。
1つは「各種設定が確実に残せる」ということです。インターネット上にある記事によると、上書きインストールが上手く機能せず、自作のブラシ設定、etc.が消えたという記事がところどころにあります。旧バージョンを残したまま新バージョンをフルインストールした場合、旧バージョンのカスタマイズが消えることはありません。もちろん、新しくインストールしたver.1.2.0(64bit版)は手作業で、カスタマイズする必要があります。ですが、旧バージョンがそのまま使えますから、今すぐに設定する必要はありません。マイペースでちょっとづつ手作業でカスタマイズしてもそれほどストレスではないと思います。
2つめは「SAI-FONが使える」ということです。「SAI-FON」というのは、SAIに文字を流し込むためのソフトです。SAIには文字を書き込む機能がありません。そのため、SAIのユーザーさんが作成した非公式ツールでSAIの上で動作して、SAIで描いた絵に文字を流し込むためのソフトです。便利なソフトですが、ver.1.2.0(64bit版)には対応してないそうで、このソフトを使うならver.1.1.0(32bit版)の方が無難なようです。
僕の場合は、どちらもあてはまりません。ですが、先の「2つのメリット」にあてはまる人は、ver.1.1.0(32bit版)とver.1.2.0(64bit版)の両方をインストールするというのは、良い方法だと思います。ということで今回は以上です。
ちなみに、イラストの方はこんな感じです。イラストの実力もアップグレードしたいです。
関連情報
ペイントツールSAI 「ソフトウェアのご使用条件」
http://www.systemax.jp/ja/sai/eula.html
SAI向け文字入れソフト SAI_FON
http://onix.moe.hm/SAI_FON.html